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生活保護のこと [医療]

 芸人の河本さんの一件から、生活保護の不正支給問題が巷の話題となっています。このことは私たちの業界では前からわかっていたことでした。河本さんがスケープゴートにされてしまいましたが、思い当たるふしのある方はたくさんおられることと思います。当院にも生活保護医療をうけておられる方が何人かおられます。本当に困っている方がほとんどですが、なかにはきらびやかな服やバッグをもって堂々とただで医療を受けていく方もおられます。その服やかばんを買うお金はどこからでたのかな?という感じです。
 前からこのブログでも再三文句を言ってきましたが、日本は本当にモラルのない国になってきたと思います。制度の不備もあるでしょう。行政の担当者の怠慢もあるかもしれません。それよりも、かせげる体があるなら人の世話にならず自分の食いぶちは自分で調達しようという意志というか、気力のない人が増えた結果なのだろうと思います。ハローワークや求人広告をみれば求人がないわけではない。でもそれは自分のやりたい仕事ではないとか、やっても気力体力がもたないとか。本当にそうである人にいうつもりはありませんが、そういう人ばかりとも思えません。あげくにはどういう風にすれば生活保護を受けられるのか、といった相談を堂々と役所にしにくる方もいるそうです。なんともいえません。
 今回のことをうけて、国は審査の強化や支給額の減額を考え始めています。審査の強化や調査権限を持たせるのはまだ納得がいきます。そうしないと悪いことをする人を止める手立てがないわけですから。でも減額についてはそうじゃあないだろうと思ってしまいます。そうすれば本当に困っている人が窮地に立たされる可能性が高くなります。
 みんなそうだと思いますが、働くことは忍耐や我慢をしいられるものです。そうやって得たお金を税金として献上して、それがうそをついている人の懐に入るのならば、なんやそれ、となります。ひととしてのモラルがこれ以上わるくならない世の中にするにはどうすればいいのか、それぞれが考えないとなあと思います。
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