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ままならぬこと [医療]

今日は初不動の日、この界隈では滝谷不動さんへの信仰はすごいものがあり、毎月28日は患者さんの数が減ります。今月も減るかな、と思いましたが、予想に反して皆さんきてくれました。そのなかでのやりとりで、足腰が痛いので近くの病院で入院させてもらおうと思い受診したら、そんなことでは入院させれないといわれて帰ってきた方がおられました。まあ確かに医学的には入院の絶対的適応はないものの、私が医者になったころであれば、ああそうか、じゃあ入院しておきますか、でおたがい気持ちよくできていたものが、今は国や厚生労働省の政策のせいで、手術などの絶対的な適応がないと入院させても病院が儲からないシステムが作られてしまっているため、してあげたくてもそれをすれば病院がつぶれてしまうという状況になっています。これは医者や病院がそうしているのではなくて、国がそう仕向けているのです。もちろん適応がないのに入院させるということは医療費の無駄遣いですから、それはだめであるわけですが、例えば極端な言い方をすれば、手術後まだろくに歩けないのに傷が治れば病院での治療は終了としてあとは通院でみてもらえ、あるいはリハビリ病院にいけ、といわれたら、皆さんはどう思われますか?今の厚生労働省はそうしなさいといってきているのです。お金がないから医療費も含めてすべての分野から予算をけずるというのが小泉さんの考え方でしたが、医療に携わる者からいわせれば、高齢者の数が増えるのに医療費を削るというのはどうにも納得がいきません。医療者でなくてもわかる理屈だと思うのですが・・。どの分野も大変なことには変わりはないのは新聞やニュースをみていても判りますが、じゃあどこにもお金がないとなれば、我々の税金はいったいどこへ行っているのでしょうか?


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