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自由

 ご無沙汰ですが、私は元気にしております。久しぶりに更新します。
 最近の話題で一番怖いなと思うのはISISの話です。日本人を始め多くの人々が理不尽な理由の元に犠牲になっています。相手の考え方が理解できないうえにこちらの言うことも聞きませんから怖いなと思います。決して遠い国の話ではなく、いつ日本国内でテロが起きても不思議ではなく何か対策を、とは思うものの個人でできることはなく、不安だけが残ります。
 そんな中、先日ある日本人ジャーナリストがシリアに行こうとしてパスポートを没収されたというニュースを耳にしました。後藤さんのことがあった直後なのに何を考えているんだろうと思いました。ところがそれに対して報道の自由の侵害だ、個人の意思権利の剥奪だ、という人たちがでてきました。何でもそうですが、死刑の是非なんかでもいつでも対立する意見がでて結論がでない。まあそれは仕方のないことだし、そこで議論をすることは大事だと思います。そういうことで改めて考えるのは「自由」という言葉の意味です。「自由」とは束縛されないことであり、何をしてもいい、できる、ということになろうかと思います。でもそれを全て良しとしてしまえば、人間としての社会秩序が成り立たなくなります。極論やりたいことをやるだけとなれば、それはイヌ・猿などの動物と大して変わらないことになります。ISISのやっていることだって本人たちの自由だから束縛されたりとがめられる筋合いはないということになってしまいます。私の卒業した中学校、高校は校則が一切なく制服もなく、全てが生徒の自主性に任されていました。それでもモラルに外れたことをする者はおらず、みな自律をもって学校生活を送っていました。先生からは常日頃「自由」という言葉の意味を考えながら行動するように教えられてきました。「自由」の範囲。それがどこまでなのかを決めるのも各々の「自由」なわけで、卒業して30年経った今でも難しいなあと思うこのごろです。

おめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。ご挨拶が遅れましたが、今年もよろしくお願いいたします。今年はどんな年になるのでしょうか。私としては日々、頑張っていくだけです。このブログもなるべく更新しますので、よければつきあってください。

今年も

 本日をもって、今年の当院の診療も終了となりました。色々ありますが、何とか今年も無事のりきれたことに感謝です。来年もがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 新年は1月5日月曜日から通常通り診療いたします。それではみなさん、よいお年を。

設備投資

 急に寒くなりました。今往診から帰ってきましたが、自転車で行くのは辛い季節となりました。手袋持ってこないといけません。この界隈は道が狭くて入り組んでいるところが多く、自動車では往診しにくいので、自転車で行きます。まあ運動にもなりますし、ゆっくり走ると色々気づくことも多く、半分楽しみながら行っています。
 当院も開院して7年半が経ち、色々なものがへたりつつあります。数ヶ月前に電子カルテのシステムがダウン。故障は突然来るので、そうなるとたちまち診察が進まなくなってしまいます。機械ものである以上、宿命ではあるのですが、困ってしまいます。修理してもらうのですが、7年も経つとサポート期間も終了となるのでそろそろ買い換えてくれませんか?もう直せなくなります、とメーカーに言われてしまいました。まあ所詮はパソコンですから、7年もたてば寿命がくるわけで、仕方なく交渉開始。先日やっと交渉終了し、今月末に一新することになりました。電子カルテっていくらぐらいすると思われますか?規模やメーカーによっても変わるので一概には言えないのですが、うちでは国産の高級車が買えるぐらいの値段でした。。。痛いです。。。もちろんリースです。数年おきにこれの繰り返しか、と思うと、紙カルテのほうが安上がりか、と思いますが、紙になると今度はカルテの保管場所に困ることになります。今までのデータも使えなくなります。今更戻れません。先を見越した経営、投資計画を考えないとなあ、と痛感しています。これって医者の仕事じゃないよなあ。でもやってくれる人いないしなあ。開業したらこんなことばかりです。
 そういってると、今度はレントゲンの現像パソコンが壊れてしまいました。。。またも交渉開始です。嫌になります。

懐古

 だいぶん寒くなってきました。大学に入ってサッカーを始めてから、野球には興味のなくなってしまった私ですが、この時期になるとリーグ優勝、クライマックスシリーズの話題をどうしても目にします。セリーグは相変わらず巨人が強くて、本当に面白くない。子供の頃からアンチ巨人、というか、私は根っからの南海ホークスファンでしたのでアンチセリーグみたいなところがあって、阪神タイガースでさえもあまりにも周りが応援するので、一緒になって応援する気が失せる、そんな子供でした。そのまま大きくなったものだから、なんでもアンチメジャーなところがあって、車もトヨタは乗りたくない。伊勢みやげは「赤福」ではなく「御福」。プリンターはCANONが幅を利かすのがいやでEPSON。最近はBROTHERなんかも買っています。ちょっとひねた性格になったなあと思います。昔(ここでいう「昔」は1980年代です)はパリーグの試合なんて週に一度でもテレビ放送されればいいほうで、南海の試合なんてほとんど放送されませんでした。先日ふと思い出して、You tubeで南海ホークス最後の試合を見てみました。門田博光。今でもこの人のフルスイングは見ていて惚れ惚れします。大阪球場も懐かしい。この頃の応援団の野次は一級品で、それを聞くために球場へ足を運ぶ価値があったと思います。You tubeにこれもアップされていて、今聞いても傑作です。中途半端な芸人よりよっぽど面白い。懐かしいです。そんなホークスも身売りされ、転々として今は福岡で愛され、そして常勝球団へと生まれ変わりました。リーグ優勝を決めた試合の相手はバファローズ。在りし日の近鉄です。昔で言えば南海と近鉄がリーグ優勝を賭けて大一番に臨む。ありえない話です。いや、近鉄はありましたっけ。失礼しました。阪急も強かった。でも全て歴史の一ページとなりました。セリーグは阪神がクライマックスシリーズを戦っています。これも昔では考えられませんでした。時代は流れ、変わりゆくものです。こんな風に昔を懐古すると、年をとるのでこの辺でやめておきます。

論文書きました

 お久しぶりです。例によりゆっくりやっております。今日は医者の世界を垣間見るシリーズ?で、学会についてお話ししてみます。
 一般の皆さんは、学会ってどういうイメージをもたれているものなのでしょうか。医者が集まって難しい話をしている?色々な研究成果を発表して議論している?あるいは勉強を口実に出先で羽を伸ばしている?どれもあたっているといえばあたっています。でも基本的にはちゃんと勉強をしにいくために行きます。医学の世界は日進月歩ですから、常に新しい知識や流れを得なければ化石化していきます。そのために行くのが第一でしょう。次に自分が治療したり、あるいはこれはひょっとしていい治療なのではないか?と考えた時にそれをまとめて発表して世の中の先生方に問いかける。自分のやっていることが世間的に認められることなのかを確かめる。そういう場でもあると思います。その合間にちょっと観光したり、羽を伸ばしたり。。もちろん時間があればの話ですが。
 さる7月に、仙台まで学会発表をしに行ってきました。教科書にもあまり載っていない非常に珍しい症例を治療させてもらったため、患者さんの了解を得た上で世の中の先生方にこんな例もあるので気をつけてくださいね、という意味での発表(症例報告といいます)をしました。発表するまでは、自分が珍しいと思っていても「そんな症例よくありますよ、先生何をいってるんですか?」とか言われたらどうしよう、とびくびくしながら発表したわけですが、発表後座長の先生から大変ほめていただきました。勉強になりました、といっていただけました。気をよくしまして、今度はそれを論文にして専門雑誌に投稿してみました。論文を書くのは数年ぶりで、どうなることやらと思いましたが、先日掲載決定の連絡をいただきました!非常に今うれしくて、ブログ書いている次第です。その患者さんの診断をつけるのに3年の年月を費やしましたが、診断がついてその方は劇的に症状が改善しました。「私の病気を世の中に知らしめて、どこでもすぐに診断してもらえるようにしてください」と頼まれておりましたので、これで少しは役に立つかな、と思っております。
 今後も機会があれば発表や論文を書いていこうと思っております。でも開業するとなかなか学会にいく暇もお金もできません。。。

夜行列車続きです。

 夜行列車の続きです。食堂車でフランス料理のコースを楽しみます。食堂車で食事、というのも本当にかなわなくなってきました。私が子供の頃は、新幹線にも食堂車がありました。冷静にみれば決して安くはないし、おいしくもなかったのですが、ゆれるテーブルの上で景色を眺めながらする食事はそれだけでおいしく感じるものです。しかし新幹線もより早く目的地につけるようになればなるほど、食事を車内でしなければならなくなる必要性もなくなり、食堂車は消えていきました。最近は第3セクターの鉄道が、集客のためにイベントトレインとして食堂車つきの列車を走らせるようになっていますが、こういうのは平日でも全く予約が取れないようで、我々勤労世代が休日に、といってもまったく乗れません。あっても意味なし、です。
 食事をすませ、お酒を傾けながらレールの轍の音に身を任せ、流れ去る駅の明かりや街灯をぼんやりながめる。至福のときです。マニアでない人には頭おかしいんとちゃう?って思われるでしょうね。
 いくら好きでも徹夜は歳のせいで無理で、仙台あたりで就寝。ふと目をさませばすでに青森の手前でした。夜明け前の陸奥湾がきれいで、見ていて飽きません。徐々に朝焼けの色がかわり、これも夜行列車の楽しみの一つです。
 青森で機関車の交換が行われ、一路北海道をめざし青函トンネルへ突入。すでに新幹線用のレールが増設され、3本のレールのうえを走ります。50分ほどして上陸。函館でまた機関車交換です。ここからはディーゼル機関車の出番。こうやって、その土地の事情に合わせて機関車が変わるのも楽しみの一つです。
 噴火湾を望みながら朝食。北の大地を走り抜け、12時前に札幌到着です。上野から17時間。これを長い、とみるか、短いとみるか。旅は目的地だけみればいいのか、行き帰りも楽しむのか。人それぞれとは思いますが、こういう旅ができなくなるのは残念です。
ではまた。

交流会のご報告 [職場]

 去る12日土曜日、地域の皆さんとの交流を深めたく、地域交流会を開催いたしました。基本は私が講演を行うのですが、通り一遍の授業ではなく、クイズを交えたり、たわいのないことを話し合ったりすることを目的に開催しています。今回は2回目で、7人の方に来ていただきました。1回目は昨年10月に行い、5人でしたので少し増えてほっとしているところです。今回は骨粗鬆症をテーマにおしゃべりしました。来ていただいた皆さんには面白かった、と言っていただけてありがたかったです。
 この交流会、ウラの目的は普段診察時、仏頂面をしている私が笑うこともあるんだよ、ということをわかって頂くことにあります。まだまだ人間修養が足りず、普段から温和にできない自分への反省もこめて、これからも半年に一度はやっていきたいと考えています。またHPにも告知しますので、皆さんご参加のほどよろしくお願いいたします。

民営化の先に

 久しぶりの更新です。月一回は最低でも、と思いつつ機会を逃すとだめですね。読んでくれる方がいるのかわかりませんが、その分なんでも書きやすいというのもあるかと思います。まあゆっくり更新します。
 先日、北海道まで出張する機会がありました。時間に余裕があれば普通に行きたくないのが鉄道マニアの悪い癖です。色々画策し、今回は風前の灯である寝台特急ブルートレインにのる計画をたてました。もはや昔ながらの青い寝台特急は、東京上野から札幌までいく「北斗星」しか残っていないのです。大阪から出るトワイライトエクスプレスは時間的な都合が合わず、何とかして北斗星にのるべく、土曜日の診療を終えて新幹線に飛び乗りました。
 私が子供の頃は全国各地にブルートレインは走っており、ブームとなったこともありました。しかし時代は流れ、新幹線の拡充、飛行機運賃の値下げ、高速バスの普及、ブルートレインに対するJRの消極性から、櫛の歯が欠けるようにその数は減りました。そしてとうとう来年春にはあの、トワイライトエクスプレスも廃止になることが決まりました。表向きは車両の老朽化、ということですが、本当はJR西日本がケチなだけなのです。
1. 来年春に新幹線は北海道、函館まで延長されます。これに伴い青函トンネルは新幹線と在来線が共用することになりますが、架線の電圧は新幹線に合わされるため、今まで走れていた電車・機関車は全て改造するか、新しく作るかしないといけなくなります。JR西日本はそのための機関車を新造したくないのです。
2. 来年から北陸新幹線も開業します。今までの在来線は第3セクターに引き継がれます。トワイライトエクスプレスを走らそうと思えば、その第3セクターに通行料を支払わなくてはならなくなります。JR西日本はそれが嫌なのです。
3. かといって、トワイライトエクスプレスに乗っていた富裕層を手放したくはない。JR九州が作った超豪華クルージングトレイン「ななつ星」は予約殺到。ならば2匹目のどじょうを狙おうというところでしょうか、自分の会社線内をめぐる超豪華列車を新造することを発表しました。
要するに、自分の会社が儲かればいいという考え方に沿って物事が決められていくということなのです。民営化民営化といいますが、民営化すればこうやって色々なものが切り捨てられていく。JRから切り捨てられた第3セクターは、みんな赤字に苦しんでいます。当たり前です。もともと赤字な上に新幹線が横を走り、これといった魅力もない。地元の人は便利な車に乗る。JRが特急を走らせてくれなければまた利益が減る。いずれは廃止になるのは目に見えています。
鉄道というのは地震、戦争など有事のときには大事なライフラインとなります。新幹線は早いですが、有事となると機能しません。融通が利かないのです。トンネル、鉄橋も多く、ライフラインとしては機能しないといわれています。貨物列車も走らせられません。在来線がこうやって儲け主義のもと切り捨てられ、分断されていけば、どうなるのでしょうか。

話がだいぶん横にずれました。元に戻しましょう。上野駅に到着。お目当てのブルートレインがホームに入線してくると、気分は最高潮です。♪~上野発の夜行列車降りた時から~頭に浮かべつつ、札幌へむけて出発です。日本では、機関車が客車を引いて走る形は敬遠され、ほとんど絶滅しています。でも音もなく走り出し、モーターの音もせず、線路の轍の音だけが車内に響く独特の乗り心地は何ものにも変えがたいいいものがあります。
今回はこれくらいにします。続きは次回に。

整骨院に行きたい [医療]

 大変ご無沙汰を、またもやしてしまいました。ブログやめたわけではないです。色々忙しいし、書くことあまりないしで、遠ざかります。でも今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 最近交通事故の患者さんが、整骨院や鍼灸院にいきたいので許可を出してほしいといわれることが増えています。私としては申し訳ないが許可はできない。もし行けば、その後の治療や経過観察はできないし、責任は一切もてない、と説明しています。
 それはなぜか。整骨院・鍼灸院・マッサージなどの類は医療業ではありません。医療類似業者です。ですから彼らは医師ではありません。同じような服を着て、同じようなことをやっているように見えるかもしれませんが、彼らは我々医師とは全く違う勉強をして資格を取っています。ですから医学的な根拠を元に治療を行いません(行っているように見えません)。我々医師が整骨院等への通院を認めるということは、法律上はそういう人たちのやった行為に責任をもちます、ということになります。私の知らない赤の他人、しかも医師でない人間がやった行為の責任をもつ、ということは私にはできません。また整骨院で無理な施術をうけたことにより神経に障害が起きたり、骨折を起こしたりする事例が報告されています。当院でもそうであろうと思われる事例が年2,3例見受けられます。そうなってから整骨院に申し立てても、それを証明する手立てはなく、また責任をもって対応してくれた事例を私は今まで見たことがありません。そういうリスクを考えると、行ってもいいでしょう、とはいえません。
 もちろん医師だって、すべての医師が優秀であるとは限りません。問題を起こす医師もいます。整骨院にもいい先生はいるのでしょう。私のところで治療をしていた人が自己判断で整骨院に行かれて、よくなったよ、といわれることもあります。結果的に患者さんの体がよくなればいいわけですから、そういう意味では患者さんが行きたいのであれば止めはしません。でもその整骨院の先生がどういう人なのか、よく見極める眼力が必要でしょう。どうすればいいかって?それは医師である私にはわかりません。。。

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